1994 SUBARU IMPRESSA WAGON 1800HX

インプレッサワゴンのスタイル.

こじんまりとまとまっていて、結構私は好きなのだが、あまりにもありきたりで、これで町中を走っても誰も見てくれないのが寂しい。

シトロエンDSを購入することになって、その為の費用を捻出しなければならない。思い切って私は長年慣れ親しんだエグザンテイアを売却することにした。ローンはまだ2年も残っているというのになあ。ふう。
そうなると私の手元には趣味のクルマばかり残って、年老いたばーちゃんを病院に連れていくのにも困るはめになった。全く、我ながら道楽もいいかげんにしろという感じです。
で、とりあえず、なにか気安く乗れるアシの車が欲しい。しかもなるべく安価で。
行きつけの整備工場でプジョー505の激安車があったのだが、古い外車ばかり何台も所有している私にはさらなる精神的負担になりそうで、今ひとつ踏ん切る勇気が沸かなかった。
そんな忸怩たる気持ちの私にエグザンテイアを買ったデイーラーからニュースが届いた。平成7年インプレッサのワゴン。車検が半年ついて10万円。こここれだあ!!…ただし走行12万キロですって。
しかし、いかに12万キロ走ろうがこれはへにょへにょのへっぽこぴーのイタフラ車ではない。世界に冠たる信頼度を誇る日本車なのだ!しかも、デイーラーの代車だけにタイミングベルト、エアコンなどはちゃんと修理してあって機関的には何の問題もないという。
それで…んー、まあー大丈夫かなあということで購入した。

私のクルマは1800のHXというグレードらしいが最近の日本車については素人同然なので他のグレードとどこがどう違うのかよくわからん。
このHXにはエアサス仕様があって、私のクルマもフワフワするので流石エアサスは違うわいと喜んでいたら、単に過走行でショックが抜けていただけであった。

実のところ、私にとって最近の日本車を購入するのは初めてなので、一体どんな世界が待ち受けているのか?とある意味、DSの納車よりも楽しみにしていた。で、数ヶ月乗ってみてどうだったかって?クルマを道具と割り切って使うことの気持ち良さにいたく感心させられたのだ。
狭いファミレスの駐車場だろうが、自転車だらけのスーパーのパーキングだろうが、インプレッサワゴンなら臆せず入っていける。そして、壊れる心配のないパワステをめいっぱいに切って、一発でクルマを狭い駐車場に入れるあの心地よさといったら!
これがもし、インプレッサではなくアルファロメオか何かだったら、パワステをちょっと切っただけでシューとか怪しい音がして思わず壊れないかなと怯えたり、なるべく端っこのクルマが通らない駐車場を探して、ぼこぼこのワンボックスや軽はヤバそうだからそーいうクルマの隣には止めないようにして、車止めにオイルパンが当たらないようにそーーっとバックして…とか気を遣うことばかりで全くナニやってんだ、俺と自問自答する有り様だ。
そういう一切合切を考えさせないでクルマを操れる幸福を、インプレッサは私にもた
らしてくれる。ああ、幸せだなあ。

ワゴンとしてはラゲッジスペースはミニマムなのだが、それでも普通のセダンよりは格段に使い勝手が良い。
冷蔵庫や洗濯機、自転車もなんとか入りました。
どうせ趣味のクルマを別に持つのなら、アシは物が積めるハッチバックかワゴンがいいかなと最近思い始めている。エグザンテイアを長年愛用したのもあのユーテイリテイの高さがあったからこそなのだ。
例えばXMブレークとか、DSファミリアールとかいいよなあ。ああ、いかん、またへっぽこぴーのフランス車だ。
エアコンが良く利くのは本当に有り難いことだ。こういう所の使い勝手に限って言えば日本車は本当に優秀だ。おまけにカップホルダーを付けてもエアコンが壊れる心配をしないで済むなんて。これが某フランスの♯♯なんか※※…